応県木塔(おうけんもくとう)
应县木塔 / YingXianMuTa / インシェンムーター
山西省応県「仏宮寺」内にある、高さ63mの「応県木塔」は、中国で最も古く、高い木造の塔である。塔面は8角形、実際は9階建てだが、外から見ると5階建てのようにみえる構造である。頂上まで登ると、町全体を見渡すことができ、天気の良い日は遠方の「恒山」も見える。国内の名塔と比べると、彫刻による装飾が少ないのが特徴だ。
一階南門には、高さ約10mの「釈迦像」、上には「藻井」と呼ばれる美しい装飾が施されている。壁には6体の「如来仏像」や「金剛」「天王」等が描かれ、中でも三人の「女供養人」の壁画が素晴らしい。2階以上の各階にはそれぞれ像が奉られている。その他、題記も多く残されており、明成祖「朱棣」、明武宗「朱厚照」直筆のものもある。特に3階南側にある木塔修復年代が記載された「釈迦塔」の木牌が珍しい。
1千年余りの間、幾度の地震にも耐えてきた「応県木塔」は、設計のみならず、漢、唐時代の風格を大いに兼ね備えている。

