黄牛峡(こうぎゅうきょう)
黄牛峡 / HuangNiuXia / フォワンニウシャー
灯影峡から少し進んだ所に、黄牛岩と呼ばれる切立った石壁が聳え立っている。その付近の渓谷を黄牛峡という。灯影峡に比べ、黄牛峡両岸の山々は高く険峻で、岩肌は粗く隆起に富んでいる。また代表的な原生期地質の断層で、今日でも魚類、三葉虫や海洋生物などの化石が発見され、数億年にわたる三峡の変化を物語っている。
その昔黄牛峡は流れも速く岩礁も多かったため、よく注意して航行しなければならなかった。逆流だと船の進みは更に遅く、数日漕いでもまだ黄牛岩が見えているという有様で、李白も“三朝黄牛を上り、三暮行くこと太し遅し。三朝また三暮、覚えず鬢絲を成すを”と詩に詠んでいる。もちろんそれも今では昔のことだが。

