六榕寺(りくようじ)
六榕寺 / LiuRongSi / リウロンスー
広州市中心部の中山六路西北に梁大同3(537)年に建てられた、1400年もの歴史をもつ広州を代表する古跡の一つ。
西暦537年、南朝の梁武帝蕭衍(中国史上最も有名な仏教徒君主)の叔父である雲裕法師がカンボジアで仏舎利(釈迦の遺骨)を手に入れて広州を訪れた。当時広州の刺史(長官)だった蕭衍は特別に“宝庄厳寺”を建立し、この宝を奉った。北宋端拱2(989)年の修築時に僧たちが仏教禅宗の六祖慧能を奉り、浄業を行ったことから、浄慧寺と改名された。宋代の文学者で書道家でもある蘇東坡が宋元符3(1100)年に広州へ向かう途中この地を遊覧し、境内の6本のガジュマルに「六榕」の二文字を揮毫したので、明代に六榕寺の名がつけられた。現在はガジュマルの木はなく、その面影を残すのみであるが、正門の「六榕」の文字は蘇東坡の筆跡である。
境内中央に、六榕寺と同時期に建てられた花塔は、高さ57m、11角形の建築物で、外観9層、内部は17層に分かれている。10世紀に火災で焼失したが、1931年に鉄筋やセメントによる内部の修復が行われた。塔の外観が花びらが重なり合った一本の花のようであり、塔の天辺が花蕊に似ていることからこの名がつけられた。元至正18(1358)年鋳造の千仏大銅柱と、上に続く九霄盤や宝珠、下に続く鉄鎖との総重量は、5000kgにもなる。塔の東側には大門や弥勒殿、天王殿、韋駄殿などのほか、蘇東坡の肖像や「六榕」の石刻など古代の石碑が保存されている。塔の西側に建つ高さ14m、占有面積300㎡の大雄宝殿には清の康熙2(1663)年鋳造の三体銅仏像が奉られている。仏像はそれぞれ高さ6m、重さ10tで、広東省最古の銅像である。
境内にはまた宋代鋳造の貴重な文化財である唐僧六祖の銅像が保存されている。六祖は姓を盧、名を慧能といい、広東新興県の人で、仏教達磨禅宗の第六代開祖である。
六榕寺は1997年、“六榕花塔”を有する特色ある寺として広州市の十大観光名所に選ばれた。

