南越王墓博物館(なんえつおうぼはくぶつかん)
南越王墓博物馆 / NanYueWangMuBoWuGuan / ナンユエワンムーボーウーグヮン
解放北路の象崗山上、中国大酒店の裏手に位置する。前漢前期に番禺(阒)に都を建てた趙陀の孫で、文帝を自称した南越国第二代の王趙昧の陵墓で、2100年もの歴史がある。
1983年6月に発見され、発掘完了後に西漢南越王墓博物館が建てられた。全国文物重点保護単位である。
占有面積は1.4万㎡で、陵墓保護区と総合陳列楼の2つの区域に分かれる。
陵墓保護区は象崗山中腹の奥深くにある。墓室は地中20mほどの深さで、500以上の赤砂岩を積み上げて造られたものである。前方に3室、後方に4室に分けられており、その中間に2つの石道が通っている。墓主である趙昧の遺体は後方中央の墓室に埋葬されているが、内棺外棺ともすでに腐敗している。遺体は全身に玉衣を纏い、両側に置かれた鉄剣10本と、“文帝行璽(金印)”などの印鑑9本や精美な装飾品が、形見の品々である。墓室の内外では、趙昧の妾や奴隷ら殉死者の遺骸15体が発見されている。出土品の種類は1000個以上に上り、なかには精巧な彫刻の玉細工品や、漢、楚、越の文化的特色を備えた青銅器など、非常に貴重な遺産もある。
陵墓保護区の東に建つ3階建ての総合陳列楼は1988年に開放され、墓から出土した数々の貴重な文物を展示している。正門の脇の赤砂岩壁には越国人の蛇使いと、竜虎の紋章の大きなレリーフが彫られており、また門の外に一対の虎の石像があるなど、中原の漢文化と南方の楚、越文化を兼ね備えた陵墓の文化的特色を表している。

