南海神廟(なんかいしんびょう)
南海神庙 / NanHaiShenMiao / ナンハイシェンミャオ
広州黄埔区廟頭村に位置する。波羅廟とも呼ばれる、中国に現存する唯一の古代海神廟の建造物であり、古代の対外貿易(広州は海上“シルクロード”の出発点だった)の重要な史跡でもある。隋の開皇14年(594年)の創建で、すでに1400年の歴史をもつ。
南海神廟は占有面積3万㎡以上、“海不揚波”というアーチ型建物の中にあり、幅約70m、奥行き約100m。頭門、儀門、礼亭、大殿、后殿の順に並んでいる。儀門の両側の回廊や大殿の前の2本の廊下は、清代以後に作られたものである。隋・唐以来、歴代の皇帝が役人を派遣し、廟内で祭典を開かせ、多くの貴重な碑刻を作らせた。そこからこの廟には“南方碑林”の別名がある。その他にも、銅鼓、南海神玉璽、鉄鐘などの文物も遺留されている。またパインや小豆、木綿などの古木が高々と聳え、神廟らしい雰囲気を醸し出している。
浴日亭は古くから海上の日の出を眺める絶好のスポットで、宋代の羊城(広州)八景の一つ“扶胥浴日”はここを指す。1100年の時が経ち、海岸線は少しずつ南下し、浴日亭の周囲も砂浜に変わったが、その上に上れば今でも山海の風景を一望することができる。現在の浴日亭は1953年に改築されたものである。内部には詩人・蘇東波の詩碑『浴碑亭』や、明代の学者陳白沙の茅筆による石刻などが収められている。

