岳州文廟(がくしゅうぶんびょう)
岳州文庙 / YueZhouWenMiao / ユエジョウウェンミャオ
文廟とは孔子廟のことで、当時は地域の官員や学生に高等教育を行う施設でもあった。岳州文廟は岳州学宮と呼ばれ、1046年に岳陽楼を修復したことでも知られる巴陵郡守の滕子京によって創建された。現在は岳陽第二中学の敷地の一部となっている。
廟内は数十回にわたり再建、修繕が行なわれ、伴池や状元橋、回廊、大成殿などが現存している。なかでも主殿である大成殿は、鳥が大きく翼を広げたような屋根を持ち、宋代建築様式の遺風をよく残している。
殿内の礎石と大柱の間の合計14本の巨大な横木は「木質」と呼ばれ、地面からの湿気を遮断し、大柱が腐朽するのを防ぐ効果があるという。これは中国の古代建築の中でもあまり見かけないもので、そのためか大殿の大柱は900年以上を経た現在でもほとんど傷みがない。
また1488年(明の弘治元年)に行われた大改築の際に描かれた「盤龍戯鳳」と呼ばれる竜と鳳凰の天井画は、文廟の文物の中でも珍品とされており、今でもかすかにその輪郭を捉えることが出来る。

