祝融峰(しゅくゆうほう)
祝融峰 / ZhuRongFeng / ジューロンフォン
祝融峰は、衡山の主峰で、ここにかつて炎帝の側近で火種を管理していた祝融という名の大臣が埋葬されていると伝えられていることから、この名がついた。峰の上には祝融殿があり、明朝に建てられた。それは衡山の最高峰で、上から景色を見るには最高の場所である。よって衡山に登ったら必ず祝融にいくべきである。昔の人は、「祝融に登らなければ、高いところを知ったとはいえない」といったほどだ。また唐代の文学家韓愈の詩には「祝融万丈抜地起」とある。この二つの詩があらわしているのは、祝融峰が高く険しく、雄壮なことで、ここではながながと続く山の群れを見られるだけでなく、雲のない夜は、ここで月見をすることもでき、それもまた絶景である。観光客は台にのり月光を観賞するのも、地上で見るのとはまた違った光景が味わえる。月が西に傾くときにも残光が降り注ぐ。
祝融峰の付近には寺廟がずらりと並んでおり、それぞれ違った味わいがある。南岳仏教の五大寺院のうち、二つが祝融峰の麓にある。南は上封寺で、隋代以前は光天観と呼ばれ、道教活動の場所であった。隋場帝大業年間に、上封寺と改名された。上封寺の正面を行くと、南天門という石碑坊がごう然と立っている。
上封寺の後ろの山には、観日台があり、気象台になっている。観日台の隣には、石碑があり、「観日出処」と大きく書かれている。日の出を見るために、観光客は前日から上封寺の招待所に泊まり、翌日の夜明けに観日台へ行くのだ。晴れた日には、東方に薄明るい灰色空が見え、だんだんと昇るわずかに明るい赤色がでてきて、太陽が顔を出し、五色にきらめく。朝日はゆっくりと昇り、曙光が大地に注ぎ、万物の生命の躍動を感じることができる。

