温泉群(おんせんぐん)
温泉群 / WenQuanQun / ウェンチュエンチュン
白頭山・天池の北側、長白山瀑布から距離にして1km余り歩を進めると、耳元に轟音が鳴り響く。そこは、天然の温泉が集まった場所。広さは1000㎡。数十箇所の地熱が、白く清らかな水を温めている。
平均水温は60度で、最大82度に達する(これは調節可能)。卵が食べたくなったら、お湯に入れてみよう。程なくして、ゆで卵の完成だ。また、筋肉を緩やかにし、血行を促進させ、寒気を吹き飛ばし、関節炎や皮膚炎を解消させる効能を持つ。それゆえに、『神の水』と呼ばれている。
まるで竜が吐き出したような、勢いある水流(竜は水神とされている。先述の『神の水』のくだりも、この考えによるもの)。地底から湧き出る水は、あるものはお椀のように広く、またあるものは指先のように狭い湧口から滾々と溢れてくる。共に浮かぶ熱気と一緒に、山紫水明な景色に溶け合って、えもいわれぬ光景を見せてくれる。きっとゆったりとした心持になることだろう。また、冬でも温泉は凍ることはないので、こんな恍惚感を味わうのに、時を選ぶ心配はいらない。

