華清池(かせいち)
华清池 / HuaQingChi / フォアチンチー
華清池には六千年の歴史がある。西安から東へ30km、驪山のふもとにある天然温泉で、西安に都をおいた歴代皇帝から特に愛された景勝地。唐玄宗と楊貴妃の逸話で広く知られる華清池だが、周の幽王が驪宮を建てたと言われ、その歴史は西周の時代から続いている。秦の始皇帝は石室を作って「神女湯泉」と名づけた。漢の武帝は驪宮の増築をし、唐代には大規模な修築が行なわれた。特に唐玄宗の天宝年間には宮殿楼閣がより豪華に改修された。温泉を池にまで拡張し、その池を宮殿内部に配し、名も「華清宮」とした。宮殿が温泉の上に建てられていたため「華清池」と呼ばれる。
現在の華清池は唐の華清宮跡に建てられており、国内外によく知られる景勝地だ。九龍湖地区には彩色され彫刻の施された10以上の美しい造形物が、湖の周りに並んでいる。環園は華清池の故園で、蓮花閣、望湖楼などのあずまやや、「西安事変」の時、蒋介石が宿泊した五間庁などがある。一世紀の時を経て、環園はさらに古式ゆかしく、趣深いさまを見せている。温泉石壁の『温泉頌碑』は数ある碑石芸術品の中でも逸品だ。唐華清宮御池遺跡博物館は1990年に建てられた。蓮花湯、海棠湯、星辰湯、尚食湯などの遺跡があり、はるか昔の楊貴妃の美しさに思いをはせることができるだけでなく、唐代の音楽や舞踏、宮廷で行なわれていたの茶道の実演を鑑賞することができる。
近年の発掘により、唐華清宮保護区内で唐梨園遺跡が見つかり、「蓮花湯(御湯)」「海棠湯(貴妃池)」など5ヶ所の皇家湯池遺跡や大量の建築資材が発掘された。同時に唐、漢代の文化遺跡の下から新石器時代の砂泥混じりの陶片が見つかり、華清池の歴史を研究する際の貴重な物的証拠となっている。現在は唐華清宮御湯遺跡博物館も建てられている。
| 唐御湯遺跡 | 五間庁 |

