乾陵(けんりょう)
乾陵 / QianLing / チェンリン
西安から西へ80km、乾県城北6kmの梁山にある。唐高宗李治と女帝武則天の合葬陵墓で、「唐十八陵」のうちで最も保存状態がよい。中国史上唯一の二人の皇帝を合葬した墓。山全体を陵としていて、広大なものだ。梁山には3つの峰がある。北の峰が海抜1047.9mと一番高く、合葬墓はこの峰にある。南にある二つの峰はそれより低く、東西に対峙するその中央に「司馬道」がある。この二つの峰は「乳峰」と呼ばれる。
乾陵の前方には、合計537段の石段と18の平台があり、81.68mの高低差がある。石段の先には、唐高宗陵墓碑まで続く参道がある。これが「司馬道」だ。現在道の両脇には、対になった石柱、ペガサス、ダチョウ、5対の石馬、10対の石像、2本の石碑がある。東には無字碑、西には述聖記碑があり、ほかに王賓像61体、石獅子1対もある。114点ある石刻の多くは巨石を彫りこんで造っている。陵の東南には17の陪葬墓がある。唐高宗陵墓碑は、高さ2m。もともとあった碑は破損しており、現在の碑は清乾隆年間に建てられたものだ。この碑の右前方には、郭沫若によって「唐高宗李治与則天皇后之墓」の12文字が書かれた碑がある。
乾陵の合葬墓は盗掘されたことがない。1966年から1971年、考古学者によって数度にわたって調査が行なわれ、墓の構造の堅牢さがわかった。墓道から墓室までは631m、幅3.9m、39層になっていて、すべて石版で仕切られている。各階の石版は鉄栓でとめ、そこへ鉄を流し込んで固定されている。こうした方法は文献の内容と一致しており、この墓が盗掘されにくいことが実証された。
乾陵付近では永泰公主墓、章懐太子墓、懿徳太子墓が前後して発掘復元されており、永泰公主墓園内には乾陵博物館が建てられている。

