王建墓(おうけんぼ)
王建墓 / WangJianMu / ワンジエンムー
永陵とも呼ばれ、成都の西門外、三洞橋に位置する。王建(847~918)は、河南の舞陽県の人で、無学であったが、戦では能力を発揮していたので、唐の昭宗により蜀王とされた。907年に唐が滅亡して王建が皇帝となり、歴史上ではこの時代を前蜀と呼ぶ。王建は死後、三洞橋に葬られる。1942年にこの墓が発掘された。1961年、国務院により全国重要文化保護財に指定された。
王建の墓は盗掘に遇ったため、墓そのものと石刻しか現存していないが、それでも宮廷芸術の花にたとえられるほどすばらしい。墓は高さ15m、直径80m、周囲の長さが225m。その荘厳さは劉備の「恵陵」にも勝る。墓内は14本の石のアーチからなり、前、中、後の三室に分かれていて、全長は23.6m。中室に安置されている王建の棺の東、南、西の三面には形もさまざまな十二力士像の彫刻が施される。思い思いに舞う二十四人の女性のレリーフも美しく、唐代芸術の中でも珍しい一品である。
棺の東西に彫られる10種類の打楽器による鼓楽隊、西の方角に彫られる10種類の吹奏楽器による管楽隊、南の方角に彫られる2つの楽隊を率いる指揮者は、琵琶を弾きカスタネットのようなものをたたいている。壮観なこれらの楽隊の彫刻は唐代芸術の中でも希少な実物の資料といえる。後室に安置されているベッドは、正面に二頭の龍が珠をもてあそぶ様子のレリーフが彫られ、左右には獅子のレリーフが彫られている。ベッドの上には、厳粛な様子の王建の坐像が安置されている。

