筇竹寺(きょうちくじ)
筇竹寺 / QiongZhuSi / チョンジュースー
筇竹寺は昆明市の西の郊外の玉案山にある。市街地からの距離は12キロ。静かな環境で五百羅漢像が有名。
伝説では、唐代に南詔国の鄯闡侯(昆明地区の長官)の高光・高智兄弟が、西山での狩りの最中、一頭の獣を追って玉案山の北側まで来たとき、突然獣が姿を消し霧の中から白髪童顔の僧侶たちが現れた。しかし近づいて見るとまたその姿が消え、そこの地面には竹の杖が刺さっていた。手で抜こうとしたがどうしても抜けない。次の日にもう一度見に行ってみると、そこは竹林になっていた。後に二人はそこが山の聖域であるという神霊の啓示だったと悟り、寺を建てたという。寺の中にはこの伝説の内容を詠んだ対句がある。
実際は元代初めに昆明出身の雄弁法師が中原で仏教を学び、至元17年(1280年)に建てたもの。雲南最初の禅宗寺院で700年余りの歴史を持つ。
筇竹寺の最大の魅力は五百羅漢像で、清代に四川の造形家・黎広修と彼の5人の弟子によって、7年の歳月をかけて製作された。黎広修は製作の過程で昆明の市民生活を注意深く観察し、様々な人物の表情や言動を作品の素材に取り入れたという。そのため黎広修の作品はそれまでの仏像の伝統様式から脱却し、現実主義とロマン主義をうまく結合させた高度な芸術性を持つ。
羅漢像はそれぞれが異なった顔つきをしていて、極めて多彩な表情を持つ。僧侶や菩薩のような顔つきもあれば、金剛力士のような恐ろしい表情を持つもの、市井の小市民の素朴な表情をしているものもある。またその姿も、月を取ろうと手を伸ばしていたり、大笑いをしていたり、隣の羅漢とおしゃべりをしていたり、市場で物売りをしていたりと多種多様で、人間社会を映し出した絵巻の相を呈している。
中国の仏教寺院にはたいてい五百羅漢像があるが、500体揃っているのは四川省新都の宝光寺、湖北省漢陽の帰元寺、浙江省天台の方広寺、江蘇省蘇州の戒幢律寺、北京の碧雲寺、そしてこの昆明の筇竹寺と数ヶ所しかない。その中でも筇竹寺の五百羅漢像は「東方塑像芸術の宝の中の宝」と高い評価を受けている。また羅漢像の中には作者である黎広修自身と五人の弟子たちをモデルにしたものもあり、見学するときに心に留めて見るのも良いだろう。
交通
1.黄土坡から路線バス7・附7番で黒林舗下車。徒歩またはマイクロバスで山を登る。
2.昆明芸術院から専用バス(3元)利用。
料金
10元

