瀘沽湖(ろここ)
泸沽湖 / LuGuhu / ルーグーフー
瀘沽湖は雲南省の寧蒗県と四川省の塩源県との境目にあり、麗江県の街からは280キロ、寧蒗県の街からは75キロ、また永寧からは23キロの距離。海抜2700mのところにできた陥没湖で、面積は約50平方キロ余り。平均の水深は約40m、最も深いところは73mあり、雲南省の湖の中で、撫仙湖に次いで二番目の深さ。
湖全体は馬の蹄の形をしていて、南北に細長い。ここは僻地で交通の便が悪いため、環境破壊も少なく水もきれいだ。朝日が射すと湖面は黄金色に染まり、日が昇ると緑色に変わる。また夕日が西へ沈むとそこは一面墨を流したようになる。風が穏やかなときの湖面は鏡のように滑らかで、風が吹くと波がきらきらと輝く。湖の周囲は山々が連なり、北東には標高3787mの肖家火山、北西には3775mの格姆山がそびえる。さらに東からは山の尾根が湖の中心まで張り出して半島を形成し、青龍が湖の中に横たわり水を飲んでいるように見える。この山の尾根は広大な湖を二つに分け、半島の先端から対岸までは2キロしかなく、湖面一番狭いところになっている。湖の沿岸には村が点在し、畑には稲、とうもろこし、燕麦、蕎麦が交互に植えられていて、色とりどりに湖を縁取る。瀘沽湖は高原の「魚と穀物の里」になっている。
この地方の人々はモソ人が主で、20世紀の中ごろまで一部のモソ人達は「阿注」と呼ばれる結婚形態を維持していて、母系社会をつくっていた。この結婚形態は男性が女性のもとへ通う「通い婚」で、一人か二人の相手(もっと多い場合もある)と「阿注」になる。結ばれるのも自由だが、解消するのも簡単で、お互いの行き来がなくなれば「阿注」の関係もおしまいになる。この関係は長ければ数十年、短かければ一日か二日でもかまわない。家族は母方の親族で構成され、財産も母から娘へと受け継がれる。娘が家に残り、母方の姓を名乗る。家にいる男性は母方の「おじ」と祖父。女性が一家の家長としての役割を担う。
| 戛姆山 |

