昆明湖(こんめいこ)
昆明湖 / KunMingHu / クンミンフー

昆明湖は万寿山の前面に広がる湖で総面積は220ヘクタール。平均水深は1.5mで最深部で3m程度となる。
古来は北京西北部の多くの泉から流れ出る水が自然に溜まった湖泊で、七里濼、大泊湖などと呼ばれ、その後甕山(現在の万寿山)にちなみ甕山泊と呼ばれるようになった。
人工的な開鑿が始まったのは元代からで、上流の水源を拡大し、北京と大運河をつなぐ水路の水源として整備された。明代には湖面に多くの蓮の花が植えられ、湖岸の東屋や寺院との景観美が江南地方の名勝、杭州の西湖にも匹敵することから「西湖」「西湖景」などと呼ばれるようになる。史実によれば明の武宗帝や神宗帝もこの地で舟遊びを楽しんだとされている。
清の時代に至り、乾隆帝が清漪園を造営するにあたり大拡張が行われ、名称も漢の武帝が長安に昆明湖を造り水軍の訓練を行った故事から昆明湖と名付けられた。
昆明湖は北京でも最大の人口湖で、全体は桃(桃は長寿の象徴)の形状にかたちどられ、湖上には杭州西湖の蘇堤を模して造られた西堤や東堤、南湖島、十七孔橋などがある。湖面は西堤やその他の堤防により大きく3つの水域に分けられており、道教神話の仙人の暮らす東海上の島、蓬莱・方丈・瀛洲になぞらえ、南湖島、藻鑒堂、治鏡閣の三つの島が造られている。

