玉女峰(ぎょくにょほう)
玉女峰 / YuNuFeng / ユーニューフォン

玉女峰は、九曲渓二曲溪の南に位置し、美女のようにほっそりした形で、その美しい姿からこの名がつけられた。玉女峰は空に向かって高くまっすぐに聳え立っている。
玉女峰と大王峰は、峡谷をはさんで相対し、その間にまたがって鉄板嶂がある。その昔、武夷山は洪水でよく氾濫し、野獣が出没する地域で、庶民は谷を転々とするしかなかった。その後、遠くからやってきた大王という勇敢な青年が、大勢を率いて山を切り開き、川をさらって、とうとう水害がなくなった。流れがよくなった川というのが、今の九曲渓で、掘りだされた土砂を堆積したのが、三十六峰、九十九岩である。それから、人々は安心して暮らせるようになった。ある日、玉女が雲に乗って遊びにくると、その武夷山の絶景に魅せられて、俗人に生まれ変わって大王と恋に落ちた。不幸にもこのことが鉄板鬼によって玉皇に密告され、玉皇は激怒し、玉女を捕まえて天に帰らせるように命令した。玉女は従わず、絶対に大王と夫婦になるといった。鉄板鬼は、妖術で二人を石に変えてしまい、九曲渓の両岸に離して置いた。鉄板鬼は玉皇の機嫌をとって、自分も岩山になって二人の間にまたがり、日夜二人を監視した。これが、今の鉄板嶂である。玉女峰の下には、玉女が入浴したと伝えられる浴香潭がある。淵にある「印石」は、大王が玉女に送った結婚の誓いの品物だそうだ。玉女峰の東側には、玉女の化粧台だといわれている鏡のような丸い石があり、きらきらと人を照りつけている。また、壁面にある「鏡台」の二文字は、武夷山最大の石刻である。

